木下哲星選手が今シーズン限りで退団することになりましたので、お知らせいたします。
〈木下選手からサポーターの皆様へ〉
1年間ありがとうございました。
とても長文になりますが、僕がこの1年間で思っていたことを全て書きました。ぜひ一読してください。
僕が初めて和歌山に来た日のことは忘れもしません。和歌山県の空港に行けばすぐ着くと思い、南紀白浜空港に行ってしまいました。
そういった波乱から僕の和歌山生活は始まりました。
そして初めて練習試合に行ったFC徳島戦。サポーターの方は僕のことを知らないはずなのに、新加入が入ったことに気づき,即席で「Welcome テツ!」の横断幕を作って掲げてくれました。なんて温かいサポーターの方々なのだろうかととても感じていました。
希望に満ち溢れていて、必ず自分の人生をここで変えてやると言う覚悟を持ち、自分の全てを出し切ろうと思いここに来ました。
しかし、うまくいかないことだらけで、サッカー生活19年間の中で一番辛かった1年で、25年間の人生の中でも一番大変だった1年でした。
自分の表現したいことが、周りに伝わらないことや自分が表現したいことが悪だとされることもありました。
しかし、サッカーは表現をするスポーツであり「表現というのは善悪を超えたところにある」と思います。
そこにサッカーの素晴らしさや面白さ、魅力が詰まっています。
そこを皆さんに感じて欲しかった。ただ表現する舞台にほとんど立つことができなかった。
自分を抑え込んでやろうと考えた時期もありました。でもそこには面白味は全くなく、仮面をかぶっている自分がとても辛かったです。
だから常に、本当の木下哲星で戦い続けていました。
剥き出しの自分を認めてもらうことができなかったというのは、器が足りなすぎました。
誰もが選手生命というのがあり、25歳というのはもう若くありません。残された時間はとても短いです。
その中でも、本当の自分で闘い、足掻いて生きる姿を表現していきます。
これからはどうなるか分かりません。でもこれまで以上に僕は僕のためにやります。
自分の物語の中で非常に大事な経験になりました。
強さというのはすごく大きな多面的なもので、競技力ではなく、自分の輝きであったり、立ちあがる力、生きる力なのかもしれません。
僕が自分を表現し続けられたのは、強さなのです。
それをもっと突き詰めて強くなっていきます。
人生は闘いです。喜び、怒り、哀しみ、楽しさ全てあります。
諦めながら踠き、受け入れながら抗う。
もっと自分の「思想信念主義主張」を磨き貫き通します。
哲星っぽい強さと闘いをみなさんこれからも見届けてください。
サポーターの皆様、試合に出られずチームのために戦うことができなくて本当に申し訳ありませんでした。
でも、サポーターの方は常に僕のことを気にかけてくれて声をかけてくれました。本当に最高のサポーター達です!
株式会社サンコー様も常にサポートをしていただき、感謝しかありません。
最後に一言。
ありがとう
それだけです。
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