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【ふぁみりー歯科クリニックpresents マッチレポート!】#11

更新日:2020年12月25日

Match Report #11 日  時:2020年10月28日(水) 大  会:第100回天皇杯3回戦 会  場:ヤンマースタジアム長居 対戦相手:FC TIAMO枚方 結  果:勝ち(3 - 2)

劇的な逆転で4回戦進出!

〈試合の背景〉 ヤンマースタジアム長居の雰囲気。相手は関西リーグ王者。 負ければその時点でシーズン終了。現役を引退する選手もいる。 このバックグラウンドに集中力が高まらない選手はいなかったでしょう。 ティアモ枚方の攻撃陣は非常に強力。 私たちもリーグ戦で実際に戦い、その怖さを思い知らされていました。 しかし、一度の対戦から、こちらの通用する部分も把握できていました。ゲームの準備段階から、選手たちには「攻め勝とう。うちの攻撃力も高い。リーグとは違うところを見せてやろう。」と、ティアモの守備組織の崩し方について準備し、トレーニングを重ねてきました。

〈戦術がうまく機能した前半〉 開始早々からいつも通り、果敢に相手にプレッシャーをかけていきます。 ボールの奪い方も良く、強度の高いプレーができていました。ボールを奪った後も相手の背後を突き、相手陣内の深い位置までボールを進め、決定機を作り出すことができていました。 15分にMF8山本が惜しいシュートを放ち、35分にはMF13井ノ内がゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定。ゴールが期待できる内容で前半を進めていきます。 しかし、42分に失点。左サイドを突破され、ファーサイドに上がったクロスを決められてしまいます。前半は1点ビハインドのまま終了します。

〈この状況を楽しもう〉 ハーフタイムには、「この状況を楽しめるようにならないといけない。」 相手は強敵。1点ビハインド。それでも相手を苦しめる力をこちらは持っている。追いついて、逆転するところをイメージし、最後まで諦めないメンタリティが重要でした。

後半開始。開始早々に右サイドを突破され、GK21桑水流と相手FWが1vs1に。ゴール右隅に流し込まれ、2点差になってしまいます。 即座に流れを変えるべく、FW17中西とMF27千川原の快速アタッカーを同時にピッチに送ります。 非常に難しい展開にはなりましたが、2点差というのはサッカーにおいてはリードしている側も怖いものです。 1点決めると一気に雰囲気を変えることができる。そう信じていたので、絶望感は全くなく、 攻撃はどんどん積極的にやり切ることがポイントでした。 後半23分に井ノ内が左サイドでドリブルを仕掛け、クロスからオウンゴールを誘います。 直後の後半30分には相手のロングボールをDF22白が強くはじき返し、相手DFの背後に。山本が抜け出し、GKとの1vs1を冷静に沈め、あっという間に同点に。 完全にこちらは勢いづき、相手は徐々に脚が止まってきました。 さらにプレーの強度を保つこと、勝負を決めるゴールチャンスを演出して欲しいと期待し、MF9林とMF16松尾をピッチに送ります。 期待通り攻勢は強まり、終盤にも中西の突破からGKと1vs1を迎えますが決めきることはできません。 試合は延長戦へ突入します。

〈延長戦の直前に笑う選手達〉 後半終了のホイッスルが鳴り、ベンチ前に戻ってきた選手達は、疲労感はあるものの、笑顔が見え、楽しそうな表情をしていました。 それを見て、「このゲームは勝てる」と自信を深めました。 延長に入ってからははっきりとプレス位置を下げ、相手にボールを運ばせるように戦術を変更。相手のラインが少し高くなったことろでボールを奪い、中西と千川原のスピードでカウンターから得点を狙うように指示しました。 延長前半はエリア前まで攻め込みますが、なかなか良い形でシュートを打てない場面が続き、無得点。 延長後半4分、ついに逆転ゴールが生まれます。 村上から左サイドに張った山本にボールをつなぎ、山本がピッチ内側を向いた瞬間にMF23加藤が中央からサイドに抜け出します。それに相手MFがつられて動き、中央にスペースが生まれ、そこには林。 ボールを受けた林がペナルティエリア外から右足を一閃。GKの手を弾き、ゴール左隅に吸い込まれついに逆転。今シーズン、怪我で苦しんだ林でしたが、復帰戦となった大一番で、素晴らしい活躍をしてくれました。 その後もアルテリーヴォの運動量は落ちません。まだまだ追加点を狙いに行きます。 山本のシュートもバーに嫌われるなど駄目押しゴールは奪えません。 最後にはセットプレーのピンチもありましたが、全員で耐え凌ぎ、タイムアップ。 2点ビハインドからの逆転劇で、今季公式戦無敗だった強敵に勝利しました。 選手達の最後まで諦めないメンタリティ、攻め勝つという強い意識が勝利を呼び込みました。

平日の夜にも関わらず、ヤンマースタジアム長居まで足を運んでくださったサポーターの皆さんには本当に感謝です。皆さんの拍手にはいつも背中を押され、とても力になります。 今シーズン、リーグ戦は残念な結果に終わりましたが、天皇杯はクラブ史上初の4回戦進出。 クラブとサポーターが一緒に和歌山のサッカークラブとしての歴史を作って行っている感覚は本当に最高です。 今シーズン、行けるところまで共に突っ走っていきましょう!

北口雄一




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